コエンザイムQ10の豆知識

コエンザイムQ10と飲み合わせてはいけない薬は?

健康食品やサプリメントは、基本的には食品のカテゴリーに位置づけられ、比較的安全性が高いものです。しかし、飲み合わせや摂取の仕方によっては副作用のような反応が起こることもあります。

健康増進や病気の予防に効果があるコエンザイムQ10(CoQ10)もその例外ではありません。

この記事では、CoQ10と飲み合わせてはいけない薬などCoQ10の正しい摂取方法について解説します。

CoQ10の安全性について

CoQ10は1957年に牛の心筋細胞に多くあることが発見され、心臓の働きに関わりがあるのではないかと研究がスタートしました。

日本では1974年に心臓病の治療薬として認可された後、2001年3月の食薬区分の改定により食品(サプリメント)として販売することが認められています。

これはCoQ10が生物界に広く存在する分子であることや、医薬品として使用した際の安全性が高いことなどが考慮されたからです。

CoQ10は極めて安全性が高く、決められた方法により摂取した場合、副作用などが起こる心配はまずありません。

しかし、明らかな食品であっても人によってはアレルギー症状などが起こるように、CoQ10を摂取することにより何らかの副作用が起こる可能性はゼロではありません。これはCoQ10に限らず、全てのサプリメントや健康食品についてもいえることです。

とくに医療用医薬品(医師から処方される薬)と併用する場合や、他のサプリメントと一緒に摂る場合、何らかのアレルギーを持つ人などは、医師や薬剤師に相談してから摂取した方が安心です。

CoQ10と飲み合わせに注意が必要な薬

CoQ10はもともと「うっ血性心疾患」の治療薬として使用されてきた成分です。うっ血性心疾患とは心臓に血液が溜まりすぎる病気です。

CoQ10は心臓に溜まった血液を全身に送り出す力を高め、心臓のうっ血を改善する効果があるのですが、心臓の血液が減少することで心臓のポンプが緩くなり、まれに血圧が低下する副作用が起こる場合があります。

そのため、血圧を下げる降圧剤とCoQ10を併用することで相乗作用が起こり、血圧が低下しすぎたり変動が激しくなったりすることがあります。ですから、CoQ10と降圧剤を併用する場合には注意が必要です。

血糖値を下げる薬との併用について

CoQ10は血糖値に大きな影響をもたらすほどの作用はありませんが、血糖値を下げる医薬品と併用した場合、血糖値が下がりすぎる可能性があるかもしれません。

これはCoQ10が細胞でのエネルギー代謝を促進することで糖質の代謝などが促進されることなどが影響するためと考えられます。念のために、血糖値を下げる薬と併用する場合は、医師や薬剤師に相談したほうが安心です。

強心作用のある漢方薬との併用は?

ちょっとした体調不良のために、漢方薬を使用している人も多いですよね。
ただ、CoQ10を強心作用のある漢方薬と併用する場合は、念のため注意したほうが良いでしょう。
漢方薬は人によって効き目の幅が大きく、CoQ10との飲み合わせで効果が強く現れ、動悸や息切れなどの副作用が起こることも考えられます。

脂質異常症の薬との併用についての誤解

ネットの情報などでCoQ10と脂質異常症の薬を併用するとCoQ10の効き目が低下する、という書き込みを見かけることが多いのですが、これは正確には間違いです。

脂質異常症(高コレステロール血症)の薬でスタチン系というグループに属する薬を服用すると体内でのCoQ10の合成が抑制されることがあります。

スタチン系の薬は肝臓でメバロン酸という成分の合成を抑えることでコレステロールの合成を阻害します。しかし、メバロン酸からはCoQ10も作られるのでこの薬を服用すると体内のCoQ10の合成も阻害することがあるのです。

そのため、スタチン系の薬を処方されている方は、サプリメントなどでCoQ10を積極的に摂取しなくてはいけません。
もちろん、薬を処方されている場合には事前にかかりつけ医に相談して許可をもらってから併用するようにしましょう。

CoQ10単独での副作用はある?

CoQ10は仮に多量に服用しても副作用が起こりにくく、安全性が極めて高いと考えられます。

しかし、まれに過剰摂取により食欲不振や吐き気、下痢、胃上部の痛みなど軽度の胃腸症状の副作用が起こった例が報告されています。ただし、因果関係がはっきりしていない場合も多く、あくまでも副作用の可能性の一つであり、摂取を中止するほど心配する必要はありません。
摂取する際には、正しい摂取量・摂取方法を守るようにしましょう。

CoQ10は安全性の高い成分ですから長期間継続して摂取しても問題はありません。ただし、CoQ10をはじめサプリメントや健康食品は病気の治療を目的としたものではありませんから、医師の治療などを受けている場合はそちらが優先です。

もし副作用が心配な場合や体に何らかの異常が起こった場合は、医師や薬剤師などに速やかに相談することが対処の基本です。

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